西山氏は6月23日発売の「週刊新潮」にて、不倫疑惑が報道された。同誌によると、相手は経産省職員の独身女性で、都内ホテルのバーで会い、その後、深夜の路上でキスしたなどとされる。その女性とは約1年前から密接な関係にあったと報じられた。これが原因で、西山氏は6月29日、福島原発の広報役を更迭され、保安院付をはずされた末、7月15日付で官房審議官から事実上、窓際ポストの官房付になっていた。
その後、西山氏は週刊誌で報じられた女性と同一人物とみられる30代の女性職員と、原発事故後の3月下旬から6月にかけて、勤務時間中に複数回の身体的接触を含む、キスや抱擁などの不適切な行為をしたとして、経産省から9月30日付で停職1カ月(10月1日〜31日)の懲戒処分を受けていた。
そして、処分が明けた西山氏には左遷が待ち受けていた。不倫、不適切行為の果てに懲戒処分、そして左遷。西山氏は東京大学法学部卒業、ハーバード大学法科大学院修了のエリートで、将来の事務次官候補と嘱望されていたが、それも過去の話。民間企業なら、クビになってもおかしくないところだが、クビがつながっただけでもよかったというべきか。
今後は公務員にあるまじき行為を十分反省し、被災地の福島県民のために身を粉にして働いてもらいたいものだ。
(蔵元英二)