「過去、恋人を含めた友人グループと、お花見に行ったことがあります。友達と桜を見ながらお酒を飲むのは楽しかったのですが、アルコールが入ると、どうしてもトイレが近くなりますよね。それで席を立ったのですが、お花見シーズンということで、公園のトイレにはとんでもない行列ができていました」
尿意ギリギリに行ったこともあり、並んでいる余裕がなかった恭子さんは、友人から携帯トイレを借りて、草むらに駆け込んだという。
「かなり限界だったので、人気のない草むらで携帯トイレに用を足しました。ですがその時、背後から物音が聞こえ、振り返ると人間の顔半分が植木から出ていたんです。
私は思わず悲鳴をあげると、そこから出てきたのは彼氏でした。彼は心配でついてきたと言ってましたが、私は途中で驚いて立ち上がったため、足は濡れるし、覗かれたしで最悪な気分でしたね。
今思えば、心配していたというのは嘘だと思います。彼は、今までも自宅で『好きだからトイレもついていきたい』と言って、私が用を足すところを見ようとしてきましたから。もちろんずっと断っていましたが、まさか花見で見られてしまうとは……」
普段は真面目で下ネタなども一切言わない男性だっただけに、恭子さんは余計に引いたという。
写真・Arnob Alam