こうしたヘンな医学論文は、まだまだある。
10代女性の肺癌が増えている、という論文がいくつかネットで購入出来るので、興味のある方は入手してはどうだろうか。米国癌学会では、喫煙による女性ホルモンの過度の代謝が肺癌に関係することも報告されているので、あながちトンデモ論文でもないのだろう。コーヒーや日本酒などの刺激物が癌に効くという話も多い。
2005年には、厚生労働省の研究チームが、1日5杯以上コーヒーを飲むと肝臓癌になるリスクが4分の1になる、という仰天論文を米医学誌に発表した。
国内のさまざまな医学研究によると、どうもコーヒーのカフェインやクロロゲン酸というものは、活性酸素の働きを抑えるなどして、大腸癌も直腸癌も口腔癌も抑えてしまう働きがあるらしい。米国研究でも、カフェインの摂取量が多いほど肝機能障害が抑えられると報告されている。しかも、なんだかよくわからないけど効いちゃうそうだ。
コーラのほうも大変気になるが、このぐらいに話をとどめよう。
最後に、中国の医学論文で、剃毛時に気をそらすと勃起しない、というデータが報告された。
Aグループの患者100人は、無言で気まずいまま女性看護士が剃毛を行う。勃起率(勃起は、腹壁につくぐらいが定義)は45%、8人の射精が認められたそうだ。一方コミュニケーションに長けた看護師が患者の趣味の話題など世間話で気をそらせながら剃毛した場合、勃起率は16%、射精率は0%だったそうである。いずれのグループも剃毛には8分間程度の時間を要した。以上は外科学のテキストに掲載されているが、作者、雷玉珠さんは剃毛実行者と推定、1983年生まれの当時20歳、ということだ…実在するのだろうか。