妻夫木が毎回「大人エレベーター」に乗り著名人を訪ね歩くCMシリーズの新作では、『ルビーの指輪』などのヒット曲で知られる作詞家の松本隆氏、サカナクションの山口一郎が相手役を務めた。
松本氏の印象に関して、妻夫木は、「単純に言葉の重みがすばらしかった」と語る。特に印象に残った言葉に関して、CMにも採用されている、「年をとるからといって、何も失うわけではない」という言葉をあげ、「言葉が哲学的だった。大人になったからやっちゃいけないことって常識としてあるけれど、自由な発想でいかないといけないんだなってすごく勉強になりました」と感慨深げに語った。
同世代の山口には、CM撮影中、逆に質問を受けることも多かったそうで、「あんなに質問を返されたのは佐野元春さん以来でした(笑)」と振り返る。また、「命をかけて音楽を作っています」という言葉が心に残ったとのことで、「僕自身も命をかけてお芝居をしているし、後輩にも上の世代にも負けないぞっていう思いはある。その言葉を聞けたのは、すごく勇気になりました」と語った。
イベントでは、CM発表会で恒例となっているビールサーブに挑戦。「一向に上手くならない」とつぶやくも、継ぎ足しなしで、バランスが完璧な一杯をそそぎ、「きましたね! 何度目の正直から分からないけれど、奇跡が起きた」と驚いていた。(雅楽次郎)