ご覧のように犬のような一角獣のような奇妙なビジュアルの土偶である。骨董商によると「これは「福島県内の縄文時代の某遺跡」から出土したものであるという。
山口敏太郎が入手した土偶は「一角獣タイプ」のほかにケンタウロスのように上半身が人間の個体、顔が人面のような個体、背中が器のようにポッカリと空いた亀のような個体など数タイプある。
本当に縄文時代にこんな動物が存在したのだろうか…?
実はこのような奇妙奇天烈な動物の土偶は過世界各地で数多く出土している。もっとも有名なものはメキシコのアカンバロで発掘された「恐竜土偶」になるだろう。
「アカンバロの恐竜土偶」とは1945年、ドイツ人の実業家ワルデマール・ユルスルートがアカンバロの町外れの山から3万2千体もの土偶を発掘。土偶は首長竜やティラノサウルスなど恐竜の形をしており当時「人類と恐竜が共存した証拠では?」と論争になった。
これらは一種のオーパーツ(発見された場所や時代とはまったくそぐわない品)とされ、オカルト好きの間で話題になるが、現在この「恐竜土偶」について信ぴょう性はかなり怪しいとされている。
その理由としては「土地に埋め戻した部分が見受けられた」といった捏造の証拠が残るものや「当時の間違った恐竜像をモチーフにしている」といった学術的な観点から批判された過去がある。しかし、一方で「短期間で数万個もの土偶を作るのは不可能」といった声や当時は存在が確認されなかった「羽毛恐竜」の思われる個体が混じっていたという声もあり、捏造ではないと擁護する意見もある。
さて、今回の山口太郎が入手した土偶たちであるが、信ぴょう性はどうあれ、なかなかにユニークで可愛く、見るものを楽しませている一品である。
山口敏太郎はこの土偶たちを「恐竜土偶」ならぬ「怪獣土偶」(明らかに恐竜とは言えないビジュアルをしている個体もあるため)と名づけ保管している。
なお、この土偶は東京のお台場デックス東京ビーチ4F、お台場一丁目商店街内で11月20日にオープン予定の「山口敏太郎の妖怪博物館」で公開する予定である。みなさんもぜひ、この奇妙奇天烈な「怪獣土偶」を楽しんでいただきたい。
(山口敏太郎事務所)
いよいよ開館! 11月20日 お台場に『山口敏太郎の妖怪博物館』オープン
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