お客が入らない曜日や時間帯は料金を下げるイベントを行っているので、筆者は新規開拓と新たな出会いを兼ねてお得なキャバへ行ってみることにした。
たまにキャバ嬢と連絡先を交換することはあっても基本的に営業メールはほぼ無視することにしている。中身が無いメールのやり取りに頑張ることはしたくないからだ。美味しい話なんてほとんど無いのがキャバのお約束である。だがそこにドリームを求めるのが男としての性(さが)だ。
良い話は無いことも無い。確率的なものでいうと決して良くは無いが宝くじ感覚で余裕を持って楽しむのがキャバとの良い付き合い方かもしれない。
今回、席に着いたルイナ(仮名)はガッツリと盛った髪が素敵で濃いメイクもバッチリと決まっている。
キャバ嬢は例外なくカラダの調子が悪いことが多いと筆者は見ている。特に寒い時期は暖房がかかっているせいで乾燥で肌が荒れやすく、ドレスを着るためにヒールを履くので腰に負担がかかるそうだ。そこでマッサージ話や健康の話題に持っていけば、たいがい盛り上がる。自慢話を延々と聞かされるよりは、美容や健康の話ができる男性のほうがウケが良いのは当然だ。
キャバ嬢は仕事だからどんな話題でも盛り上げなきゃという意識を持っているがそこは人間である。やはり自分に直結する話はそりゃ素も出る。そこを勘違いして「俺はマッサージが得意なんだよ」とイヤらしいオーラを出してベタベタ触ろうとする輩も多いようだがそれは絶対にやってはいけないし、まずモテることはないだろう。
欲はあっても欲を出さない余裕な態度であればキャバ嬢は安心する。モテるには、まず相手を安心させることからである。…とは言っても腰が凝るという話を聞いて、ありがたいことにルイナの腰を触らせてもらったら「ウエスト細っ!」とそんな軽い話だけで盛り上がってしまった。即効で口説くよりは焦らずに相手を安心させてからだなと最近、弱気になるのは年のせいなのか…。