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今後の勢力図が大きく変わる可能性がある紅白歌合戦でのAKB48出場メンバー投票

 アイドルグループ、AKB48が大みそかの第67回NHK紅白歌合戦に出演することが24日の出演者記者会見で明らかになった。9回目の出場となったAKB48だが、今回の紅白では、番組公式アプリやデータ放送でメンバー投票を実施。その投票で、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48の中から紅白の選抜メンバー48名が決定される。

 毎年、シングルの選抜メンバーを決める総選挙を開催しているAKB48グループ。今回の投票も同じようなものなのだろうと見ている方も少なくないかもしれないが、今回は大きく違う点がある。それは、シングルCDに付属する投票券での投票がないことだ。

 これまでAKB48の選抜総選挙は8回開催されてきた。それらの投票の中心はシングルCDに付属する投票券からであった。そのため、「多くのファンを持つメンバー」が上位になるとは限らない。上位にランクインするために必要なのは、人数よりも、「熱心なファンを抱えている」ことが必要になっていた。逆にいえば、「本当にもっとも多くのファンを抱えているメンバー」をファンは正確には知ることができていない。

 今回の紅白選抜の投票でも、ひとりで何票も投票するように努力することはできなくはないかもしれないが、シングルCDを買うように簡単ではない。ひとりが投票できる数は確実に限定される。そうなれば、より正確に多くのファンを持つメンバーが明らかになる。また、お金をかけずとも、データ放送で投票が可能となれば、CDを買うまでには至らないライトな層の投票も大きなカギになる。複数投票に制限が生まれ、ライト層も簡単に参加できるとなれば、これまでの総選挙よりも、本来の“選挙”に近づいているともいえる。

 今年開催された第8回AKB48選抜総選挙では第1位が指原莉乃(HKT48)、第2位が渡辺麻友、第3位が松井珠理奈(SKE48)。この上位陣にも変化が起きる可能性が非常に高いとみるファンも少なくないという。総選挙との順位にかい離があるメンバーは、何かしらファンの中で確実に話題になることは間違いない。

 これまでも、AKB48グループは、総選挙以外でも様々な“総選挙”のような順位を決める企画を行っている。しかし、今回は国民的番組である紅白での企画。注目度がこれまでのものとは、比べものにならない。その影響力も大きいものになるはずだ。

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