写真の右上あたりに注目してほしい。多くの雲にまじって、ひときわ影のある黒い雲のような物体が確認できるだろうか?
よく見ると、この雲は頭・胴・足と3つのくびれのようなものがあり、胴体からは腕のようなものがニョッキリ出ている。
さらに頭と思わしき部分には口と目のような模様(心無しか微笑を浮かべているように見える)もあり、頭のてっぺんには角のようなものも生えている…。
そう。関西在住の方はすでにピンと来たかもしれないが、この雲の形はかの有名な幸せを呼ぶ銅像「ビリケンさん」に瓜二つなのである。
「ビリケンさん」とは関西を中心に全国に配置してある子供のような姿をした銅像で、大阪府内では通天閣に置かれているものが特に有名である。
ビリケンさんの足を掻いてあげると、ご利益があるとされ観光客はもとより経営者などもビリケンさんへ会いに通天閣へ通うことがあるという。
なお、ビリケンさんは日本が発祥と思われがちだが、もともとはアメリカの芸術家が夢の中で見た神秘的な人物がモデルとなっており、日本へは1909年にやってきた。
奇しくも今年、2012年は大阪にビリケンさん銅像が登場してから100周年の年で、さらに今年5月には通天閣100周年リニューアルのため通天閣に通算3代目のビリケンさん像が建てられるという記念年である。(ということは、この写真に写っている空に浮かんでいるビリケンさんは姿を消した2代目ビリケンさんが浄化したものということになるのか?)
とにもかくにも「おめでたい!」とついつい唸りたく一枚であるが、あまりに「出来過ぎ」なシチュエーションすぎるため、この写真の真意についてはあくまで「シャレ」の一環としてのみ考ええておいた方がいいかもしれない。
山口敏太郎事務所はこのビリケン型の雲について、さらなる情報をお待ちしている。
(山口敏太郎事務所)