同社によると、事務員は11年8月〜14年4月の長きにわたって、松山室町営業所でバスの運賃箱の売上金を集計する際、1回につき1万〜5万円を、靴下の中に隠すなどして、約200回着服を繰り返した。
売上集計は手計算で行っており、7人で分担していたが、1人で行う場合もあった。今年2月、事務員の不審な動きに別の社員が気づいた。同社が調査したところ、事務員が4月に着服を認めたという。
事務員は「着服した金はパチンコ代に充てた」と話しており、5月1日に全額返済し、示談が成立したため、刑事告訴はしない方針。
同社では「精算システムの流れを改善するなどして管理体制を見直し、再発防止に取り組みたい」とコメント。「売上金の管理体制に不備があった」として、今後は必ず複数で作業させるなどの方法で再発防止に努めるという。
それにしても、2年半にわたって、着服に気付かなかった同社の管理体制の甘さも問題ではなかろうか…。
着服200回はかなりの常習。しかも、約1000万円近い大金で、立派な泥棒のはず。いくら、返済したからといっても、刑事告訴しないという措置は甘すぎでは?
(蔵元英二)