地上波テレビは第1、2、7戦をテレビ朝日系、第3、4、5戦を日本テレビ系、第6戦をTBS系が中継した。
視聴率は第1戦(10月26日)が関東地区=22.5%、仙台地区(東日本放送)=41.2%。第2戦(27日)が関東地区=20.3%、仙台地区(東日本放送)=40.2%。第3戦(29日)が関東地区=16.3%、仙台地区(ミヤギテレビ)=32.6%。第4戦(30日)が関東地区=20.3%、仙台地区(ミヤギテレビ)=40.3%。第5戦(31日)が関東地区=23.6%、仙台地区(ミヤギテレビ)=44.1%。第6戦(11月2日)が関東地区=28.4%、仙台地区(東北放送)=42.7%。第7戦(3日)が関東地区=27.8%、仙台地区(東日本放送)=44.0%。
楽天の日本一が決まった第7戦の瞬間最高視聴率は、関東地区で45.3%(午後9時58分)、仙台地区で60.4%(午後9時55分、同56分)だった。関東地区の瞬間最高視聴率では、TBS系連続ドラマ「半沢直樹」最終回(9月22日)の46.7%に、わずかに及ばなかった。
第3戦を除き、他の6戦では、関東地区では20%を、仙台地区では40%を超える高い視聴率をマークした。
第2、3、6、7戦はNHK・BS1でも同時中継されており、実質的にはもっと多くの視聴者が見たことになる。
関東地区で日本シリーズの視聴率が28%台まで上がったのは、08年(巨人対西武)の第7戦の28.2%以来、5年ぶり。
昨年(巨人対日本ハム)は全6戦で、20%(関東地区)を超えたのは第6戦の23.3%のみで、いかに今年は注目度が高かったかの表れだ。
また、観客動員はKスタ宮城での開催試合が、第1戦=2万5209人、第2戦=2万5219人、第6戦=2万5271人(同球場の過去最多)、第7戦=2万5249人。東京ドームでの開催試合が、第3戦=4万4940人、第4戦=4万4968人、第5戦=4万4995人と全試合で超満員の観衆を集めた。
近年にない盛り上がり見せた今年の日本シリーズだが、主催者のNPB(日本野球機構)としては、楽天本拠地のKスタ宮城のキャパシティが小さいため、入場料収益が大幅に減った点が痛いところ。楽天球団としては、日本一にも輝いたわけだし、本拠地の収容能力をどう大きくしていくかが検討課題となる。
(落合一郎)