みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。
さあ、天皇賞です。春秋合わせ、迎えて136回目。あの最強の世代といわれた昭和47年組。その世代の中の1頭であった哲学者の異名をとったタニノチカラ。ひたすら地面をみて走る姿に、いつからかついた名前。あの後輩世代のハイセイコーやタケホープが、束になってかかっても足元すら及ばなかった名馬。そのタニノチカラが圧勝したのが秋の天皇賞。当時、圧倒的人気だった同期のハクホオショウが、故障で無念の競走中止したレースでもありました。あれから34年の歳月。第68回の天皇賞より、ちょうど半分の天皇賞史が、いま刻まれようとしています。
さて、今年の天皇賞を予想する上で、大きなカギとなる前哨戦の毎日王冠。勝ち馬はチョウサンでしたが、時計を見てビックリ。なんと芝1800m1分44秒2のレコード勝ち。毎日王冠で1番速かったサイレンススズカが1分44秒9。その時計を大幅に更新し、昨年のダイワメジャーより1秒3も速かったのです。これは前哨戦というよりも本番。まさに全力投球してしまった感があります。ゆえにこの力走メンバーから優勝馬は困難と判断。
ならば、宝塚記念のアドマイヤムーンとメイショウサムソン。確かに強力な有力馬ですが、本音をいえば、天皇賞の前に1度実戦を使いたかったはず。ちなみに過去10年の連対馬18頭は、すべて8月以降に走っている馬ばかりなのです。
そこで、私の期待馬はカンパニー。ラスト32秒台のGI級のパンチ力を持ちながら、展開とかレース中の不利とかで、いまだ未冠。昨年の毎日王冠でも伸びかけた直線で両サイドから挟まれる不利。いったん、ブレーキをかけながら、ダイワメジャーとわずか0秒2差の接戦。そして前走の関屋記念が9カ月ぶりの実戦。驚がくの芝1600m1分31秒8で独走劇。昨年以上の破壊力で一段とスケールアップしました。その後の2カ月半、天皇賞を目標に入念に調整。本格化したカンパニーで今こそ盾獲りを狙います。