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天皇賞・秋(GI、東京芝2000メートル、11月2日) ダイワスカーレット 久々も不安なし

 秋のGIシリーズ第4弾は「第138回天皇賞・秋」(GI、東京芝2000メートル、11月2日)。GI馬6頭をはじめ、豪華メンバーがそろい、最強馬決定戦にふさわしい熱戦が期待される。最終追い切りは29日に行われ、昨年の最優秀牝馬ダイワスカーレットが久々を感じさせない絶好の動きを披露。馬体、気合乗りとも申し分なく、満点の仕上がりをアピールした。

 いよいよダイワスカーレットが始動する。9月5日にトレセンへ帰厩して1カ月半あまり。松田国調教師は理想通りの調整過程に胸を張る。
 「強い負荷をかけながら、故障がないようにいろんなパターンのケイコで工夫してやってきた。1週前追いでは坂路で15-15のキャンターをやった後に、追い切りで52秒0。これだけやれる馬はほかにまずいないよ」
 牡馬を越えるこのタフネスぶりで、ここまでハードな調教をクリアしてきた。まさにGI仕様といえる調教過程で、女王復活の準備は整った。
 「最近は精神面でスイッチの切り替えがとても早い。だから逍遥馬道なんかでもリラックスするようになり、余裕が出てきた。ここまで順調に調整できているし、状態もいいので、初戦からこの馬の走りを見せられると思う」
 昨年の最優秀牝馬としてのプライドを3歳馬に、そしてウオッカに、見せつけるはずだ。

 【最終追いVTR】安藤勝騎手を背に、坂路で追われた。牝馬の直前、さらに輸送を考慮して前半から馬任せ。最後まで鞍上の手綱が動くことはなかったが、フットワークは実に軽快だった。馬体にも張りがあり、ブランクを感じさせない仕上がりだ。

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