「えっ、何でわかったの?」
「だって、今までアクセサリーなんかつけてなかったじゃん! 男からのプレゼントでしょ?」
「本当に絵美ちゃんって、学生時代からそういう勘だけはするどいよね。実はね、最近かけもちのバイトを始めたんだけど…そこのお客さんなの」
「へえ〜、何のバイト?」
「駅前に居酒屋とかが入ってるビルあるでしょ? そこのビルにあるガールズバーなんだ」
「ええっ!? ガールズバーのお客さんってやばくない!? 遊び人なんじゃないの?」
「やばくない、やばくない! ほら、ガールズバーって水商売だけど時給は低いでしょ? キャバクラや高級クラブなんかと比べものにもならないくらい。だから、本業とは別にお小遣い稼ぎで働きにくる子が多いんだよね。働いてる子も大学生やOLの子が多いし」
「そうなの?」
「そうそう。やりたいことがあるからって、昼と夜働いて貯金してる子とかも結構いるみたいなの。ほらっ、私も自分のお店持つことが夢って言ってたでしょ? そのためにバイトを始めたんだけど、それを応援してくれる彼に惚れちゃったってわけ」
「何か意外だね〜。そういう出会いもあるんだ」
「ねっ、人生何があるかわからないよ(笑)。私がお店を持ちたいって話をしたら、ネットでいろいろ調べてくれたみたいで。次に来たときに調べたことをいろいろ教えてくれたりして、とにかく役にたちたいって」
「かなり熱心な彼だね(笑)」
「うん、そういう部分を見ているうちに惚れちゃったみたい。やっぱり女の夢を応援できる男性って素敵だよね」
取材・構成/LISA
アパレル企業での販売・営業、ホステス、パーティーレセプタントを経て、会話術のノウハウをいちから学ぶ。その後、これまでの経験を活かすため、フリーランスへ転身。ファッションや恋愛心理に関する連載コラムをはじめ、エッセイや小説、メディア取材など幅広い分野で活動中。
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