ベテランとなった暴君がK-1新世代からの挑戦を返り討ちにする。FINAL初戦の準々決勝では、現K-1ヘビー級王者で新世代の急先鋒バダ・ハリと対戦する。この日はフルパワーで4Rのミット打ちを行い「バダハリの対策はバッチリ」と自信をのぞかせた。
アーツ自身、「1回戦が事実上の決勝戦」と言うように、世代交代をもくろむバダ・ハリ戦には相当力が入っている。「100%(の力を)出し切る。あとは運さえ手に入れば優勝できる」。新世代の象徴バダ・ハリさえマットに沈めれば、“フォー・タイムス・チャンピオン”アーネスト・ホーストのV4に並ぶGP制圧に視界が開ける。
9月の開幕戦で絶対王者セーム・シュルトを撃破し、ベスト8に駒を進めたアーツはもちろん今大会の優勝候補。それだけに新世代のルスラン・カラエフから「決勝にはピーターが上がってくる」と予想されるなど、若手戦士から標的になっている。だが、アーツは「自分は経験を積んでいるし、意気込みだって彼らより上。彼らと対戦することがあればすべてを受け止めるよ」と一蹴。
衰えを知らないアーツが10年ぶりに復活Vに視界良好だ。