『陸海空』は今年4月より火曜23時15分〜のネオバラエティ枠での放送を開始。『地球征服』は普段テレビが入り込まないディープな海外映像が見られる番組として人気になり7月には2時間のゴールデンSP、そして時期をほぼ同じくして10月から土曜午後9時58分からのプライムタイムでの放送が決定するなど半年余りでテレ朝を代表するバラエティ番組へと成長した。
そんな『陸海空』だが、10月からのプライムタイム放送を前にテレ朝幹部が大きく頭を抱えている問題があるという。それは番組の人気コーナー『部族アース』以外はまったく人気がないということである。
『部族アース』は『陸海空』を人気番組にまで押し上げた名物キャラ、友寄ディレクター(通称:ナスD)の担当するコーナーで、本来のレポーターであるはずのU字工事以上に部族の秘薬で顔が真っ黒に変化してしまったナスDが活躍する展開が人気を呼んでおり、まさに番組の顔とも言える存在となっている。
もっとも『部族アース』はあくまでも『陸海空』のワンコーナーのひとつで『陸海空』には『ミステリーアース』『釣りまアース』『ドローンアース』などいくつかのコーナーが展開しているのだが、これらのコーナーはおしなべて『部族アース』に比べ人気・視聴率ともにイマイチなのだという。
最近では「若手芸人がナスDに挑戦!ナスより人気が無ければ企画終了」という露骨にナスDと比べられる企画も登場しており「ナスDに乗っからないと番組自体が成立しない状態」だと視聴者からも批判されている状態だという。
「『陸海空』は番組のフォーマット的には目新しいものはなくナスDの人気はいわばラッキーパンチといってもいい現象で、プライムタイムへの進出は早計だったというほかありません。また、『陸海空』側もプライム放送を前にしてナスDの映像を温存したいのか近年は『部族アース』の放送自体を控えています。『陸海空』はいまやナスDありきの番組と言っても過言ではありません」(放送ライター)
放送半年を迎え名物ディレクターしか見所がない『陸海空』・・・番組の寿命は短いか?
(文:ラッキーダイアモンド)