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札幌・ガスボンベ爆発事件の謎

 北海道札幌市で連続して起こった連続ガスボンベ爆弾破裂事件は、4月30日に名須川早苗容疑者(51)が激発物破裂容疑で逮捕され幕を閉じたかに思われたが、5月4日朝と6日朝に同じ手口でカセットボンベが爆発する事件が発生。しかも、いずれも先に狙われた札幌北署管内で起きたことから、新たな展開を見せ始めている。
 「4日午前8時半頃、石狩市親船町、道警札幌北署石狩駐在所で、窓ガラスにひびが入っているのを、男性警部補が発見した。近くには、破裂したカセットコンロ用ガスボンベ1本と着火剤10数個が散乱し、半透明のポリ袋の切れ端も複数あったため、着火剤を同封してガスボンベを破裂させたものとみられます」(社会部記者)

 6日朝7時半頃には、札幌市北区新川の大型書店で、出入り口の陽差しにカセットコンロ用のボンベの一部が突き刺さっているのを清掃作業員の男性が発見。こちらも近くから固形燃料とカセットコンロ用のボンベが2本見つかり、このうちの1本が破裂した状態だったほか、長さ3.5センチの釘数百本が散乱していたという。店は開店前で、ケガ人はいなかった。

 二つの事件は、名須川容疑者が逮捕された一連の爆発と驚くほど類似性があり、単なる模倣犯といえるのか謎が深まっている。
 「折から名須川容疑者の拘留期限が切れて、拘置延長請求が出され名須川容疑者も出席して審議されました。この中で名須川容疑者は、逮捕容疑となった爆発現場の警察官舎の周囲を車で走行していたことについて『一連の事件に関心があって見物に行ったところが防犯カメラに映っていただけで、自分は無関係』と、逮捕されて以来の主張を繰り返し、一貫して否認していました」(司法記者)

 ケガ人が出ず大事に至っていないことは救いだが、5月に入ってからの爆発事件も解決していないだけに不気味だ。

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