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GIエリザベス女王杯 カワカミプリンセス怪物だ

 デビュー戦から破竹の快進撃で連勝街道をばく進するカワカミプリンセス。「名は体を表す」の格言がサラブレッドに当てはまるか否かは別に、その強じんな末脚と男勝りの勝負根性は、おおよそ可憐なプリンセスというネーミングとはかけ離れ、“女帝アマゾネス”の表現がピッタリ。新・怪物牝馬が初の古馬相手となる「第31回エリザベス女王杯」(GI 芝2200m 京都12日)でいかなる走りを見せるか注目だ。
 管理する西浦勝一師は現役ジョッキー時代、いまなお語り継がれるカツラギエースとの名コンビで世界の強豪相手に大胆不敵な大逃げを打ち、ジャパンCの重い歴史の扉をあけるなど、数々の修羅場を踏んできた。
 その勝負度胸満点のトレーナーをして、「6月の遅生まれで春はまだまだ幼児体型だった。それでいてオークスまで無傷で連勝するんだからね。こんなすごい馬に巡り会えるなんて、一生に一度あるかないか」と絶賛するカワカミプリンセス。
 あのディープインパクトでさえも昨暮れの有馬記念ではハーツクライに後じんを拝した。勝負の世界において、無敗でいられることが神業であることはいうまでもない。
 しかも、彼女は予定通りとはいえ、オークスからぶっつけ本番で秋華賞をゲット。「一瞬、外にふられたときは『今日はダメかな』と思ったが、そこから本当に長くいい脚を使ってくれた。ゴール板をすぎても、まだ勢いがあった」と本田騎手。自ら高いハードルを課し、それをいとも簡単にクリアしてしまったのだから恐れいる。
 そして、それから1週間後、さらに驚くべき事実が明らかとなる。通常なら春に生え変わる歯が、カイバおけから見つかったのだ。そう…秋華賞の時点においても、彼女はまだ発育途上だったのだ。
 いったい彼女は今後、どこまで強くなるのだろうか。5年前のエ女王杯(01年)。厩舎の先輩で本田騎手とコンビを組んだテイエムオーシャン(1番人気)はゴール前の大接戦の末、惜しくも5着に敗れた。
 まずは、その雪辱を果たすのが人馬ともに共通した使命となるが、当の本田騎手はプレッシャーを楽しんでいるようにすら感じられる。
 「折り合いに専念しなきゃダメだったオーシャンと違って、この馬は心配がまったくない。ほかの課題もないし、今のままで十分。特に古馬相手だからといって、乗り方を変えるつもりはないし、これまで通り僕が思っている以上に走ってくれると信じている」
 8日、栗東DWコースで行われた最終追い切り(6F84秒1→68秒5→53秒6→39秒0→11秒5)では自らがまたがり、その手応えを肌で感じ取った。これだけ強気なコメントが出てくるのも心中期するものがあるからこそだろう。
 一方、西浦師も「本番まであと4日あるから、ケイコは一杯にはやらず八分程度に調整した。レース当日にベストの状態に持っていきたいからね。無事に走ってくれば自ずと結果を出してくれる馬。今回も信じているよ」と自信満々に言い放った。
 青天井の成長力を誇る怪物牝馬を止められるのは、もはや最速・ディープインパクト以外にはいない!?

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