◎デニムアンドルビー
○メイショウマンボ
▲ラキシス
△ヴィルシーナ
構図的には、実績のある古馬vs勢いのある3歳の実力馬。力の差が縮まるこの時期に2キロの斤量差があることを考えれば、近年のデータどおり3歳馬優勢か。
古馬勢の筆頭は昨年の2着馬ヴィルシーナか。京都大賞典8着からの臨戦となるが、過去にも叩き2戦目でキッチリ変わってきたことがあるだけに今回も変わり身十分。ただ、3歳時には見られなかった「ズブさ」が出てきているのが気になる。以前からの先行して抜け出すレーススタイルこそ変わらないものの、勝負どころで自ら動いてスーッと前に取り付くような前向きな気持ちが薄れてきているように感じるので強くは推せない。おさえ評価まで。
本命は3歳馬デニムアンドルビー。オークス、秋華賞ともに◎としたが、能力は示しながらも想像どおりの(笑)負け方で、より好きになってしまった魅力的な馬。両レースでメイショウマンボに完敗しているものの、今回は直線の長い外回りコースに替わるので、接戦に持ち込めるチャンスは十分にある。発馬の不安はつきまとうが、流れに乗れれば一気に頂点まで届く末脚を秘めるのは周知。この馬の戴冠に期待する。
穴っぽいのは、条件馬ながら底知れない潜在能力を垣間見せるラキシス。前走・鳴滝特別では弾むような末脚で一頭だけ次元の違う走り。今夏の新潟では、全弟サトノアラジンが強い勝ちっぷりで新馬戦を圧勝したように血統的なポテンシャルの高さは相当な魅力。この馬なら一足飛びにGIホースに駆け上がる可能性も。
【馬連】流し(14)軸→(3)(9)(18)
【3連単】フォーメーション(14)→(3)(18)→(3)(9)(18)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。