元々森田は、2005年から2015年まで、漫才で頂点を目指す芸人の成長と奮闘を描いた青春漫画『べしゃり暮らし』(集英社)を連載しており、お笑いには精通しており、漫才のクオリティも高いと評判だった。
その『べしゃり暮らし』が実写ドラマとして放送されることが決定した。放送枠は、昨年社会現象を起こした『おっさんずラブ』と同様、テレビ朝日系土曜夜11:15。毎クール斬新なテーマのドラマが放送される注目度の高い枠で、ドラマファン、お笑いファン共に期待を寄せられている。
キャストには、笑わせるためなら命がけで何でもやる高校生“学園の爆笑王”こと上妻圭右に間宮祥太朗。高校生ながら元プロ芸人の辻本潤に渡辺大知。そして、辻本の元相方で、やがて主人公コンビとお笑いの世界で激しく競い合う漫才師のヒロイン・鳥谷静代役に、小芝風花の出演が決定した。役名の「静代」は、南海キャンディーズ・山崎静代(しずちゃん)に由来しているという。
小芝は、2014年映画『魔女の宅急便』でスクリーンデビューにして初主演を果たした、華々しい経歴の持ち主。高い演技力を評価され、これまで様々なドラマや映画に出演を重ねてきた、人気と実力を兼ね備える若手実力派女優の筆頭株だ。『トクサツガガガ』(NHK)の主演で大きな話題を呼んだことも記憶に新しく、7月12日・13日にはスペシャルドラマ『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』(テレビ朝日)の主演も決定している。小芝は今回、ドラマの核のひとつである漫才にも初挑戦となる。
また、関西出身の静代役を務める小芝も大阪出身で、ネイティブ関西弁を披露。「関西弁にはとても馴染みがあり、標準語よりも気持ちを表現しやすいですし、演じていて楽しいです」と語った。すでにドラマやバラエティで親しみがわくと評判の小芝の関西弁も、本作の魅力の一つだ。
さらに原作漫画の静代に近づけるため、小芝は金髪のショートヘアーのウィッグを着用。これについて小芝自身は、「違和感しかありません」と気恥ずかしそうにしながらも、「ウィッグをつけることで意思の強い静代になれます。このウィッグは気持ちを切替えるスイッチですね」と実力派女優ならではの一面ものぞかせた。そして共演者たちからは「“毛量おばけ”と呼ばれている(笑)」ようで、共演者とも打ち解けながら撮影が進んでいることを明かした。
本作の演出は劇団ひとり。笑いのプロが手掛けるドラマ演出にも注目が集まる。放送は7月27日から。