10代でジャニーズ事務所に入所するも、退所して、旅行代理店のサラリーマンに転身。会社帰り、電車で偶然KinKi Kidsに会ったのをきっかけに、再び表舞台に立ちたいと決意。TOKIO・国分太一を通じて、ジャニーズ復帰をはたした変わり種だ。
この坂本。天下のジャニー喜多川社長がいちばん恐れている所属タレントとしても、有名だ。「誰がやったんだ!」と怒り心頭でも、「坂本くんです」と答えられると、「じゃ、しょうがねぇ」と、上げた拳を静かに下ろす。象徴するエピソードは、“坂本伝説”と呼ばれるほどだ。
5、6年前のこと。番組スタッフが、ハワイで結婚式を挙げることになった。そのホテルが知り合いのところだったため、本人たちが予約していた部屋をスウィートルームにアップグレード。ドンペリも用意した。当然、ふたりには内緒。帰国後、とても感謝された。
一時期、先輩でかつて付き人を務めていた東山紀之とのあいだで、ちょっとしたブームが起こった。舞台出演の際の差し入れだ。通常は、演者全員が食べられるようなものを、劇場控室に届けるのが通例。だが、「どこまでイケるか」を競いあい、高額勝負になり、ついにテレビまで到達した。「もういいんじゃない?」と互いが察知したことで、現在はやめた。
同じく差し入れでは、NEWS・小山慶一郎がミュージカルに初挑戦するとなったとき。ライフワークであるミュージカルの世界に、また新しい後輩が参入するとあって、うれしくなり、「なにがほしい?」と聞いた。小山は冗談で、「DVDプレーヤーですかね」と答えると、公演初日に、高級プレーヤーが届いた。
東山やタッキー(滝沢秀明)は毎年正月、後輩にお年玉をあげているのは有名な話。事務所のなかでも年長クラスの坂本は、違うかたちでスタッフや先輩、後輩に還元しているのだ。