御年50歳の名物京都地検検事・鶴丸あや(名取裕子)。主婦のカンで難事件を解決するはいいが、彼女の強烈な存在感はあちこちで波紋と騒動を巻き起こす。インターネットの掲示板に無差別殺人の予告が入り、無職の若い男・黒木新平(本田大輔)が発信元と判明。実際に事件が起きるが、その前に黒木と接触していたあやは、黒木が犯罪を犯す若者にはとうてい思えなくて…。
ガチャガチャしたおばさん検事の鶴丸あやが、おせっかいを焼きながら事件を解決していく様はいつもどおり。なにか見ていて安心のドラマね。東京に残してきたあやの夫は誰なのか? それがこのドラマの最大のシークレットで、第5シリーズから相方の刑事が成増清剛(寺島進)に。ちょっと前までは北村鉄男(船越英一郎)だったのよね。北村さんは唐突にも今パリに赴任しているって設定なんですって。他に、検察事務官・太田勇一(渡辺いっけい)、副部長・高原純之介(蟹江敬三)、ヒラの刑事・池内弘二(益岡徹)と、濃い目のシブ男たちがあやを取り囲んでいる。それにしても名取さんって、ブレが無いというか、いつもはつらつしていて昔とぜんぜん変わり無い。でもなんの役を演じても大体同じなところがたまにキズかも。
木曜8時といえば、関東では日テレの「ぐるナイ」ごちバトルを見ている人も多いと思うけど、オカムラさんが復帰した先週も『京都地検の女(6)』は視聴率12%を越え、あんまり影響を受けてない。対し、テレ朝がそのあと9時から鳴り物入りで放送している米倉涼子主演「ナサケの女」は11.8%と初回の快挙(17.6% ドラマ視聴率早わかり情報局より)からじょじょに下降。あんまり宣伝してないけど、固定ファンのガッチリついた『京都地検の女(6)』が派手に宣伝した「ナサケの女」を負かし、逆転の結果に。キャリア30年以上のお姉さまは、まだまだ小娘には負けてられないという事ね。(チャッピー)