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WBC 先発三本柱構想にヒビ…松坂、ダルビッシュに欠陥

 先発三本柱に不安発覚!? 第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表候補の先発トリオ、松坂大輔(レッドソックス)、ダルビッシュ有(日本ハム)、岩隈久志(楽天)が18日、シート打撃に登板した。代表合宿初の実戦登板で上々のピッチングを披露したが、修正点も浮き彫りになった。

 先発三本柱に不安要素が見つかった。
 合宿地の宮崎県総合運動公園には第1クール最多の4万4000人の観客が詰め掛けるなど、日に日に期待感の高まるサムライジャパン。この日も前日と同じカウント1-1からのシート打撃が行われ、松坂、ダルビッシュ、岩隈の先発三本柱を含む8人が登板した。
 3人の中で順調な調整ぶりを示したのは岩隈。与田剛投手コーチが「ブルペンでは苦しんでも、シート打撃ではほとんど球が浮かない。実戦向き」と賞賛したように、変化球を低めに集め2安打、1奪三振と力投した。
 松坂は奪三振6、自責点1。ダルビッシュは被安打1、奪三振2とまずまずのピッチング内容だった。
 3月5日から開幕する東京ラウンド(東京ドーム)に向け、着々と準備を進める三本柱だが、その一方で課題も明らかになった。

 開幕戦の先発が有力視されるダルビッシュは「コンディションは問題なかったけど、抜ける球が多かった」とこの日のピッチングを振り返った。イチローを二ゴロに打ち取ったが、ボールが4球続くなど制球に苦しんだ。
 WBC使用球がまだ手に馴染(なじ)まない。違和感を感じているようで、152キロを計測したことについても「そんなに(スピードが)出ているとは…。僕の中では(球の)キレがあんまりよくなかった」と首をかしげた。
 ダルビッシュといえば、昨年の北京五輪では調整に失敗、ボールコントロールに苦しんだ過去がある。それだけに「ちょっとずつズレが出てくる時期でもある」というコメントは何とも気掛かりだ。
 松坂も「課題ははっきりしている。課題を早く修正するだけ。課題の内容? 見てる人にもわかっていると思います」とまだ本調子には至っていない。
 2人の修正点について、与田投手コーチは次のように解説する。
 「(ダルビッシュは)投げ急いでしまった。リリースポイントも(一定ではない)ね。(松坂は)全体的なフォームのバランス。力が入りすぎていた。休み明けには修正してくると思いますが…」
 松坂、ダルビッシュに生じたわずかなスキ。克服できるのか。早ければ強化試合のオーストラリア戦(24、25日、大阪・京セラドーム)で、その答えが出ることになりそうだ。

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