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元・柔道金メダリスト内柴正人「ルールはわかりませんが…」総合格闘技団体REAL福岡大会に年内参戦

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内柴正人

 総合格闘技団体REALは21日、神奈川・横浜アリーナで緊急会見を開き、アテネ、北京両オリンピックの柔道金メダリスト内柴正人の参戦を発表した。同団体の小林繁之取締役が明らかにした。

 内柴は2011年に準強姦罪で懲役5年の判決を受けて服役。日本柔道連盟から事実上の永久追放処分を受けている。2017年の仮釈放後は、REAL・山田重孝代表のバックアップのもと、柔術を学びアマチュア大会に出場している。コンプライアンスの壁が厳しい社会において、格闘界としては素質のある内柴を使いたくても使えない状況が続いているが、REALはプロデビューさせる決断をした。

 「確かに内柴は捕まりました。まだ彼についていろいろ言われるのも事実です。大手を振って頑張れよという状況ではない。柔道で2度もオリンピックに出た選手ですから、社会的な影響も大きかったんだと思います。九州(熊本県)出身である内柴にはこの大会に出場することで前向きに歩いてもらいたい」

 小林取締役は決断した理由についてこのように説明。試合は8月から10月の間に予定している『REAL-6』福岡大会で行うという。ルールについては「打撃はない」とした上で「ジャケットマッチになると思う。柔道なのか柔術なのかは分からないが、MMA(総合格闘技)ではない。本人がMMAに興味がない。相手に関しては調整中」とした。

 内柴は「山田さんにいろいろサポートしてもらい、キルギスでの仕事が埋まりました。キルギスで生活する中で格闘技とも出会いました。ルールは分かりません。日々生活する中で広がった私のトレーニングの種目に合うものであれば、地元での大会で体を使ってやってみたいと思います。ルールは決めてほしいですが、全て師匠である山田さんに託します」とのコメントを寄せている。現在、キルギス共和国の柔道連盟総監督を務めている内柴だが、帰国後に会見もしくは公開練習を行う予定。ここで内柴が何を語るのか注目される。

 なお同大会ではRIZINでインパクトを残したホベルト・サトシ・ソウザの兄のマルコス・ソウザが参戦が決定している。

取材・文 / どら増田
写真 / ©️REAL / ARZALET

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