毎年恒例のスーパースター・シェイクアップが開催された。オープニングではスマックダウン所属だったザ・ミズがシェイン・マクマホンを襲撃して会場を沸かせると、リコシェ&アリスター・ブラック、バイキング・エクスペリエンス(ウォー・レイダース)、アンドラデとゼリーナ・ベガ、レイ・ミステリオ、ラーズ・サリバン、ジ・ウーソズ、ナオミ、EC3、レイシー・エバンス、AJスタイルズがロウにサプライズ出場し、ロウに所属することを発表した。さらに、セドリック・アレクサンダー、エリック・ヤングの所属も追加発表された。
日本のファンにとって気になるのは、ドラゴンゲート、新日本プロレスで活躍し、人気が高かったリコシェがファームブランドNXTから正式にロウへ昇格したことだろう。『レッスルマニア35』前後にはスマックダウンで中邑真輔&ルセフを撃破。ロウでもフィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)とのタッグでアピールに成功しており、主力ブランドへの昇格は時間の問題とされていた。新日本時代のライバルKUSHIDAは先日WWEと契約し、NXTに所属することが発表されたばかり。両者の再会はNXTではなく、KUSHIDAが主力ブランドに昇格してからになりそうだ。
この日のメインにはいきなりAJスタイルズが登場。6人タッグマッチに出場した。AJスタイルズはローマン・レインズ&セス・ロリンズとタッグを組んでドリュー・マッキンタイア&バロン・コービン&ボビー・ラシュリーと対戦。AJはロウのリングでも躍動した。さらにロリンズとレインズが連続攻撃でマッキンタイアを沈めると、ラシュリーのフォールを、ロリンズがカーブ・ストンプでカット。続けてレインズのスピアーから最後はAJがラシュリーにフェノメナル・フォアアームを叩き込んで3カウント。最強トリオを結成したAJが、ロウ移籍発表と同時に自らの手で初勝利をつかんだ。
今回の移籍により、ロウのメンバーが主体となる6.28、29両国国技館公演の来日メンバーが変更、追加される可能性が出てきた。リコシェの凱旋にも期待したい。
文・写真 / どら増田