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元新日本“過激な仕掛け人”新間寿氏、ブルーザー・ブロディがWWE殿堂入り!

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ハルク・ホーガン、新間寿氏

 WWEが主催する世界最大のプロレスイベント『レッスルマニア』ウィークの日本時間7日、ニューヨーク市ブルックリンのバークレイズ・センターで『ホール・オブ・フェーム』の記念セレモニーが開催され、殿堂入りの表彰が行われた。

 今年新たに殿堂入りしたD-ジェネレーションX、ホンキー・トンク・マン、トリー・ウィルソン、ハーレム・ヒート、ハート・ファウンデーションのブレット・ハート、ブルータス・ビーフケーキ、スー・エイチスン(アルティメット・ウォリアー賞)が登壇。功績を讃えた。同セレモニーはまさにプロレス版のアカデミー賞だ。

 今年もレガシー部門は当日発表。元新日本プロレスの営業本部長でWWEの会長を歴任した新間寿氏、日本でも活躍した“超獣”ブルーザー・ブロディ、ジム・バーネット、ルナ・バション、”プレイボーイ”バディ・ローズ、プリモ・カルネラ、プロフェッサー・トール・タナカ、スペシャル・デリバリー・ジョーンズ、ワフー・マクダニエル、ジョー・コーエンが殿堂入りを果たした。

 新日本参戦時に新日本とWWEが提携していたことから、WWEマット参戦を口にしていたブロディだが、結局実現せずに終わっていただけに、今回の殿堂入りは日本のファンにとってもうれしいニュースだろう。

 また新間氏は、2010年のアントニオ猪木氏、2015年の藤波辰爾、2017年の力道山(故人)、2018年のヒロ・マツダ(故人)に続き、日本人5人目の殿堂入りとなった。

 「猪木の片腕」として知られる新間氏は新日本時代、営業本部長としてテレビ朝日との関係を強化。さらにWWE、UWA、カナダのスタンピード・レスリング、ヨーロッパマットとも太いパイプを持ち、当時ジャイアント馬場(故人)率いる全日本プロレスに参画し、世界最高峰だったNWAに対抗する象徴としてIWGPを開催している。猪木氏とプロボクシング世界ヘビー級王者モハメド・アリ(故人)の異種格闘技戦や、いわゆるタイガーマスクのブームは新間氏が仕かけたものだ。

 現在のビンス・マクマホンの父親と蜜月関係にあったことから、WWEとは家族ぐるみの付き合いで、WWEの副会長にも就いた。新間氏が新日本を退社し、第1次UWFを設立しても副会長の肩書はしばらく継続していた。そのため、第1次UWFでは新日本にも存在したWWEインターナショナルヘビー級王座をWWEマットで新設し、前田日明が初代王者になるという珍事が起こっている。

 新間氏は初代タイガーマスクの殿堂入りを推していたが、自身が先に殿堂入りする形となった。

文 / どら増田
写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

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