きっかけとなったのが、日本テレビ系のバラエティ番組「幸せ!ボンビーガール」(火曜日午後10時〜)で、レポーターを務めるようになったこと。同番組では、女優のプライドをかなぐり捨て、バラエティタレントに徹して新境地を開拓し、新たなファン層をガッチリつかんだ。
バラエティで人気上昇したことで、本業のオファーも殺到。今クールでは、「明日、ママがいない」(日本テレビ系/水曜日午後10時〜)、「隠蔽捜査」(TBS系/月曜日午後8時〜)と2本のドラマにレギュラー出演中。2月3日に放送されたTBS系の2時間スペシャルドラマ「月曜ゴールデン〜刑事夫婦」では、女刑事役で主演を務めるなど、女優業は絶好調だ。
ところが、砂羽はどうもついていないのである。前クールに出演したTBS系の連ドラ「夫のカノジョ」(川口春奈主演)は、今世紀に民放(テレビ東京は除く)のプライム帯(午後7時〜11時)で放送された連ドラ史上ワースト視聴率(3.0%)、ワースト平均視聴率(3.87%)を更新し、全9話予定のところ8話で打ち切りになる事態となった。
現在、出演中の「明日、ママがいない」は周知の通り、赤ちゃんポストを設置する慈恵病院(熊本市)や、全国児童養護施設協議会と全国里親会からクレームが入り、先行きが不透明な状態で、砂羽は自身のツイッターで、「ワタシはいち俳優。与えられた役柄を全うするのみです」(原文のママ)と淡々とつぶやいたほど。
エリート警察官僚(後に降格)である主役の杉本哲太の妻役を演じている「隠蔽捜査」は、初回から視聴率1ケタ台を連発し、第4話までの平均視聴率は7.4%しか獲れない悲惨な状況だ。
また、砂羽といえば要潤と共演し、昨年10月下旬にオンエアされた食用きのこメーカー「ホクト」のCMが卑猥すぎて、「子どもに見せられない」と視聴者から苦情が殺到し、わずか1週間で打ち切りになる不運もあった。
負の連鎖というべきか、出る作品に次々と難題が発生してしまう砂羽は、気の毒な女優というしかないか…。
(坂本太郎)