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セ・リーグは早くも大勢決まった!? パ・リーグは波乱含み

 プロ野球は5月13日で同一リーグの闘いにひと区切りを付け、16日からセパ交流戦がスタートする。

 セ・リーグは4ゲーム差のなかに、中日、ヤクルト、阪神、巨人の上位4チームが入り、首位から7ゲーム差で広島が5位、9ゲーム差でDeNAが最下位。広島、DeNAは戦力的にも劣っており、4強2弱の大勢が早くも決まった感がある。

 2連覇を果たしながら、監督が落合博満から高木守道に代わり、3連覇に不安を覗かせていた中日は、2位ヤクルトに1差を付け単独首位。自慢の投手陣は健在で、チーム防御率は2.04でリーグトップ。昨年はチーム打率がリーグ最下位だったが、課題の打撃が向上。チーム打率は.248で、こちらもリーグトップで、首位への原動力となった。

 高木監督は「貯金8というのはようできたんじゃないですか。それもこれもピッチャーがよう頑張ったから。バッターはまだまだですけど、しぶとくやれとるということ」と評価した。

 スポーツジャーナリストのA氏は「上位4チームはこの先どうなるか分からないですね。首位中日も抑えの岩瀬(仁紀)、中継ぎエースの浅尾(拓也)が不安定で、勝てる試合を落としたり、引き分けたりしていますので、盤石ではありません。ヤクルトは抑えの林昌勇(イム・チャンヨン)不在で、首位まで1差はよくやっていると思います。イムが戻れば、さらに上が臨めるのではないでしょうか。序盤でつまずいた巨人ですが、戦力的にはナンバー1。現在は4位ですが、これからが怖いですね。2弱については、よほど新戦力が爆発的な活躍を見せない限り厳しいですね。このまま、定位置で終える可能性も十分です」と分析する。

 一方のパ・リーグは昨年最下位のロッテが首位を走り、日本ハム、ソフトバンク、楽天が追う展開。5位西武は首位から7.5ゲーム差、最下位オリックスは8差を付けられている。パも4強2弱で、様相はセと同様だが、こちらは波乱含み。

 前述のA氏は「ロッテの首位は意外でしたが、自力のあるソフトバンク、西武、オリックスが、このまま低迷しているとは思えません。パの順位は今後どうなるか、現時点では全く読めません」と語る。

 好対照なセとパ。これから先は、同一リーグが対戦しない交流戦。これをどう乗り切るかが、優勝争いに向けてのカギになるのはいうまでもない。
(落合一郎)

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