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噂の深層 8年前のプリンターがオークションで高額取引される謎

 8年も前に製造され、メーカーの保証期間もとうに切れた中古プリンターがいま、オークションで高額取引されているという。

 試しにオークションサイトの「ヤフオク!」をのぞいて見たところ、その噂は本当だった。業者ですら修理が困難な「電源が入りません」などの商品こそ「ジャンク品」として安価に売られているが、問題なくカラー印刷が出来る「動作品」には高額入札が殺到していた。

 例えば、10年以上も前の2004年に発売されたキヤノンの「PIXUS iP4100」に5500円の値が。2007年発売の「PIXUS iP4500」には、何と2万2000円もの値段が付いていた。2008年には量販店で1万円前後で普通に売っていた商品の“中古品”がである。

 この謎の現象を探ってみると、どうやらその理由はインクカートリッジにあることが判明した。英国のガーディアン紙は、この10年でプリンターのインクカートジッリの容量が半減したと報じている。

 「昔はインクの残り容量を目で見ることができたのに、最近のインクはどのメーカーも見られないようにしてあるのです。試しにカートリッジを分解してみたところ、その容量は10年前の半分でした。いまやプリンターのインクは極上のシャンパンや血液より高いと言われてます」(ITジャーナリスト)

 この意外なニーズに目を付けた一部の嗅覚鋭い中古販売業者たちは、自治体で処分すれば費用が掛かる中古プリンター近隣の住宅からを無料で引き取り、オークションで高値で転売することで財をなしているという。(明大昭平)

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