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学級崩壊を「占いコーナー」で食い止めたスゴ腕な教師

 「学級崩壊」

 ショッキングな言葉だが、皆さんは学級崩壊がなにを指すのかご存じだろうか。実はこの言葉にはちゃんとした定義がある。文部科学省(学級経営研究会)が定義している。
 「生徒が教室内で勝手な行動をして教師の指導に従わず、授業が成立しない学級の状態が一定以上継続し、学級担任による通常の手法では問題解決ができない状態に立至っている場合(学級がうまく機能しない状態)」
 つまり教育者側の視点で定義された言葉だ。もしこれを教育を受ける側、もしくは教育を受ける側の親の視点で見れば、次のように言えるかもしれない。

 「教師の指導力の不足のせいで、授業が正常に行われない状態」

 この考え方で、親がクレームなどの行為に及んだ場合、「モンスターペアレンツ」と呼ばれるのかもしれない。それはさておき、ネット上で、「占い」で学級崩壊を解決したことが話題になっている。
 伝えているのは、ブログ記事、はてな匿名ダイアリー「娘の通う小学校でちょっと問題になった話」(http://anond.hatelabo.jp/20100921010110)。匿名での告白のため、信ぴょう性は高くないかもしれないが参考にしてみてはいかがだろうか。

 告白者は娘が通う学校の学級崩壊について次のように述べている。
 「娘曰く、とある学級が「学級崩壊」状態で授業が破綻する事が度々あるらしい。『時々(つまり一日に数回)、先生の声が聞こえなくなるくらいに隣のクラスがうるさくなる」と。その噂は保護者間でもある程度認識されていて、『どうしたものか』とPTA等で時折話題に上っていた」

 「たとえば「○○係」といった役割は、通常であれば生徒間で持ち回りで割り振られるのだが、当然そのクラスではそれが通用しない。順番だからと諭しても「嫌だ嫌だ」と連呼し、その場で「分かりました。やります」と約束させても当日はすっぽかす。それをとがめると「やりたくないもん」の繰り返し」
 これまで正常に機能していたシステムが機能しなくなっている状況だ。システムがうまくいかない場合、当然システムを改善させる必要があるだろう。そこで、そのクラスの担任がとった方法が「占い」だったという。

 「具体的には、朝礼で今日の星占い、今週の血液型占いなどと称して、○○座で×型の人は、□□□□をすると良い事があるかも? などという時間を設け、生徒に自主的な『係』の遂行を促す、というものだった」
 もちろん、やみくもに占いを発表していたわけではない。特定の生徒に占いの効果が届くように、個人情報から血液型を割り出していたようだ。この方法にどれだけの効果があったのだろうか。告白者は以下のように述べている。

 「これが女子生徒に覿面(※てきめん)に効いたらしく、さらに女子達が男子達にはっぱをかける形でそこそこに規律が守られるようになったという」
 ただ、この方法の是非も問われたようで、

 「このやり方が『それってどうなのよ』とPTAで問題になった。侃々諤々(※かんかんがくがく)の議論になったが埒があかないので、非公式な形ではあるがその教師に事情の説明を求める事となった」
 そして担任の教師は以下のように説明したという。

 「保護者の方々からの要望であるならば、(『占いコーナー』を)直ちに止めるつもりではあります。しかし私の今の能力では、このやり方以外に学級崩壊を抑制する方法を思いつきませんでした。ですので、止めれば再び学級崩壊状態が再発する可能性は高いです。それでも良いというのであれば明日からでも止める事をお約束します。ですが、『占いコーナー』以外の方法で学級崩壊状態を何とかしろというのであれば、申し訳ありませんが私の能力を越えていますので、私より有能な先生に担任を交代する事を提案致します」
 その後、保護者間でこの話は行われないようになり、「占いコーナー」は続いているようだ。

 かつて、日本には「いい伝え」や「昔話」などの伝承の文化があった。例えば、悪いことをしたらオニがくるぞ、と親が子供に伝えたあれだ。筆者が子どもの頃もしょっちゅう母親に言われ、言われる度に得もいわれぬ恐怖を感じ、おとなしくしたものだ。この占いのエピソードからはそれを思い出す。

 話はそれるが、親による子どもへの虐待を減らす手段にもならないだろうか。子どもに手を上げる前に、「言い伝え」や「昔話」、そして「占い」を試してみてもいいのかもしれない。なにも親がすすんでが鬼になる必要はないのだ。
 そしてさらに言うならば、子育てへの不安を出来る限り取り除くことは、恋愛や結婚へのハードルを下げることに役立つかもしれない。私たちは、リスクを論じ、批評や批判に流されて行きがちだが、何を実践すればリスクを取り除けるかを真剣に考えなければいけないだろう。
 だが、言い伝えや昔話は、親が教えてくれなければ伝わっていかないのも事実。村が消滅し民間伝承が困難になっている状況では難しいと論じる人もいるかもしれない。だが方法はあるのだ。

 アップル社がiPodやiPhoneに、言い伝えや昔話の音声データーをデフォルトで装備させれば、解決の一手段になると思うのだが、アップルの中の人、いかがでしょうか。

 お子さんをお持ちの方はどのように感じますか?
 皆さんは子どもの時、どんな体験をしましたか?(めがねおう)

【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/

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