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ヴィクトリアM ウオッカ 1年ぶりの勝利見えた

 昨年のダービー以降、7戦して勝ち星のないウオッカ。しかし、今回の「第3回ヴィクトリアマイル」(JpnI 東京芝1600m 18日)は牝馬同士の一戦で、あの偉業を演じた東京が舞台だ。14日の追い切りでも絶好の気配を披露。8戦ぶりの勝利に向けて、女王がいよいよ戦闘モードへと突入した。
 女王ウオッカの瞳が再び輝きだした。ダービーで演じた驚がくの走り。自らの復活に向けて、凄まじい闘志が戻ってきた。

 「もともとテンションが高く、いつレースがあっても大丈夫。スイッチを入れやすい。徐々にいい気合が出てきた」
 ドバイ遠征後は兵庫県・三木ホースランドパークで帰国検疫、そして福島県・天栄ホースパークで着地検疫と、過密なスケジュールを消化してきた。その影響で栗東へと帰厩したのは5月1日。最強牝馬決定戦に向けて、ギリギリの調整期間となった。
 「天栄ではイライラもせず、馬自身がすごくリラックスしていた。落ち着きもあるし、いい休養になったみたいだ」
 前川助手はリフレッシュ効果を指摘する。
 帰厩当初のガレた馬体も回復してきた。先週の木曜で480kg台。ほぼベストといえる馬体重だ。「これまでは、ウオッカの持っているスピードが、レースでは逆に邪魔をして負けてしまった。今回はGIのマイル戦で、レースはすごくしやすい。もちろん、勝ちにいきます」
 主役が堂々のV宣言。久々に本気の走りが見られそうだ。

 【最終追いVTR】武豊騎手を背に3頭併せ。直線で大外に持ち出して鞍上が軽く仕掛けると、スッと反応。豪快な伸び脚で半馬身差の最先着を果たした。馬体細化の不安もなく、力を出せる仕上がりだ。

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