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中央競馬中止 本紙担当・橋本千春が物申す!

 16日に枠順の確定しない出馬を発表してから、土曜、日曜の2日間で20頭が取り消す非常事態に陥った。しかし、これは当初から予測されたことで、あらためてJRAの危機管理意識の甘さが露呈された。
 ある調教師は、JRAの甘い体質をこう非難する。「賞味期限を偽造して販売した“白い恋人”チョコレート事件と同じ。灰色の馬を出走させて公正競馬といえるのか。こんな疑惑にまみれた馬券をファンは買わないですよ」
 それにしても、なぜ勇気ある撤退をしなかったのか。ファンの中央競馬に対する不信感を増幅させた責任は重い。JRAは非難の集中砲火にさらされるだろう。
 売り上げ至上主義が最悪の結末を招いてしまった。本紙既報通り、馬インフルエンザ騒動が完全に収束し、平常開催に戻るまでどのぐらいの期間がかかるのか、まったく見通しは立っていない。
 ここに至って、JRAの釈明会見を聞いてもただただ空しさが募るばかりだ。
(写真=トレセンの各門には感染拡大を防止するため、消毒用のマットが敷かれている=17日、栗東トレセン)

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