今週(12月21日〜23日)で今年の中央競馬は全日程を終了するが、今年最後を飾る注目新馬はこれだ。12月22日(日)第4R芝2000m戦に出走予定のファドーグ。馬名の由来は「ペニーホイッスル(アイルランド語)母名より連想」。牡、黒鹿毛、2011年4月25日生。美浦・奥平雅士厩舎。父シンボリクリスエス、母ペニーホイッスル、母父サンデーサイレンス。生産は白老町・社台コーポレーション白老ファーム、馬主はキャロットファーム。愛馬会法人・キャロットクラブの募集馬で総額3000万円。母は04年フェアリーS(GIII)で2着となり、桜花賞(GI)に出走し全3勝を挙げた。近親には今年の共同通信杯(GIII)を勝ったメイケイぺガスター(父フジキセキ) がいる。本馬は見栄えのする好馬体をしており、学習能力が高そうな凛々しい顔立ちをしている。胴はやや長めのつくりであるが、繋ぎはそれほど長くはなくマイルから2000mくらいを得意としそうだ。前脚の捌きに若干硬さが見られるが、その分後肢に伸びがある。繋ぎにもやや硬いところがあるので、馬体、血統からダートでもやれそうだ。攻め馬ではフットワークの良い走りをしており、キレで勝負というよりも長く良い脚を使うタイプだろう。なお、鞍上には後藤浩輝騎手を予定している。
阪神デビューの注目馬は、12月21日(土)第5R芝1600m牝馬限定戦に出走予定のフラッシュバイオ。馬名の由来は「閃光+冠名」。牝、鹿毛、2011年2月18日生。栗東・藤原英昭厩舎。父ディープインパクト、母シアリアスバイオ、母父タマモクロス。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はバイオ。母は全5勝を挙げ、ファインモーションが勝った02年秋華賞(GI)で3着になった活躍馬。本馬はバランスが良く牝馬らしい丸みのある馬体をしており、闘志を秘めた瞳を持ち、才女のような凛とした顔立ちをしている。特筆すべきは逞しい中にも柔軟性のある胸前や肩、上腕の筋肉。トモの逞しさも負けてはないが、もう少し踏み込みが深くなるとなお良い。追われると重心が グッと低くなる走りで、キレで勝負するタイプ。なお、鞍上には浜中俊騎手を予定している。
※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。