今大会からキックボクシング団体REBELSの山口元気代表がプロデューサーを務めるとあって、注目が集まっている。先日、全英女子オープンで優勝し、日本人としては42年ぶり2人目のメジャー制覇を果たしたプロゴルファー、渋野日向子並みのスマイルシンデレラが注目を浴びている。その名は“キューティー・ストライカー”ぱんちゃん璃奈(ストラッグル)だ。
大阪出身のぱんちゃんは今年2月にデビュー。これまでいずれも判定ながら無傷の3連勝中。今年5月にKNOCK OUTの体制が変わり、ぱんちゃんが主戦場にしているREBELSとKNOCK OUTが提携したことから、新生KNOCK OUTを象徴する選手に。都内のJR主要駅に掲示された巨大広告では、ぱんちゃんがキックを放つ全身写真に世間の注目が集まった。SNSのフォロワー数も増加中だ。
雑誌のグラビアやテレビ出演などプロモーション活動も増えてきたが、「キック一本で勝負していく」という覚悟が節々に感じられる。2年間勤め上げたアルバイトも辞めた。今回の祥子戦からは勝利だけではなく「倒さないとヤバイですよ。4戦目でKOしないと」と語り、KOにもこだわる構え。体幹を強化し1.5kgほど体重が増えて、「パワーアップした」とのこと。
KNOCK OUTは既に次回10.4東京・後楽園ホール大会の開催も発表している。これに関してぱんちゃんは「プレッシャーはありますが、楽しさの方が大きい。大きな舞台なので前回とは違って楽しんでできるのかなと思います」と、とびきりの笑顔で話してみせた。まさにスマイルシンデレラそのものである。関係者の話によると前回の試合で、鼻を骨折したにもかかわらず、試合の数日後から率先してプロモーション活動を行っていたそう。ぱんちゃんは笑顔で現場を和ませていたという。
公開練習に集まる報道陣も明らかに増えている。キック界のスマイルシンデレラが令和の女子キック界を引っ張っていく可能性は高い。
(どら増田)