しかしそのいっぽうで、今年が15周年の節目を迎える、ジャニーズの長寿番組もある。NHKのBSプレミアムでオンエア中の『ザ・少年倶楽部』だ。著しく変化するテレビ業界で、事務所のお抱え番組がここまで続行するのは異例。何より、歴代司会者が、じつに次代を見越した選抜なのだ。
前身番組の『アイドルオンステージ』(1993〜97年)の初代司会は、SMAP・中居正広。その後、『ミュージック・ジャンプ』に改称。97〜98年はV6、98〜00年はジャニーズJr.の滝沢秀明、今井翼(当時)が中心となって、Jr.全員が進行係を務めた。
00年4月に、現在の『ザ・少年倶楽部』に改題。ソロで番組史上最年少の山下智久が、若干15歳でメインMCに抜てきされた。3年後、それまでのスタジオからリニューアルチェンジして、現在の形態である、NHKホールでの収録に一新。観覧客を入れることとなった。
06年からは、NEWSの小山慶一郎と、メンバーが進行役に。11年からは、Hey!Say!JUMPが交代制で。今年から、A.B.C-Z・河合郁人、ジャニーズWEST・桐山照史という、東西のデビュー済みグループから、話術が達者なふたりが選任され、装いも新たになった。
月に1度だけ、ゲストトーク&スタジオライブを行い、異業種のゲストを招いて新発見を重ねていく『ザ・少年倶楽部プレミアム』もオンエア。こちらは、TOKIO・国分太一からバトンを受けたKAT-TUNが、現在のホスト役。メンバーはバーテンダー、ゲストは来客という設定で、バーのカウンター越しでトークを展開する、おとなのテイスト。メンバー同士によるロケも、好評だ。
打ち切りなんてどこ吹く風とばかりに順調な、ジャニーズ番組。記録はさらに、伸びていくだろう。