4年目を迎える今年のテーマは『オトナGIRL』。配布するユニフォームは2018年のファッショントレンド・ドットをベイスターズのプライマリーマークに用いた淡い「横浜ビューティブルー」とホワイトの2色であしらった斬新なデザイン。シルエットはAラインを採用し、女性の柔らかい雰囲気をより引き立たせるものになった。
球団関係者によると「ドットには、女性ファン一人ひとりに当たるスポットライトの意味合いを持たせた」という。ドット柄のデザインは球団初の試みで、いくつかの候補の中から選手による投票を実施したところ、なんと選手の約9割がドット柄を支持したため、このデザインが採用された。
女性ファンの人気が高い乙坂智外野手は「女性が着るととてもかわいいデザインのユニフォーム。おしゃれに着こなしてほしい」と女性ファンにリクエスト。ルーキーの東克樹投手も「色使いがきれいでおしゃれ。女性のみなさんに来てほしい」と斬新なデザインに満足な様子だった。
『YOKOHAMA GIRLS ☆ FESTIVAL』は、各球団が女性ファン獲得に向けたイベントを仕掛け始めた2015年から開催されている。ユニフォームのデザインに対する注目度も上がりつつあり、イベント開催日の観衆は半数以上が女性。横浜スタジアムのスタンドは特製ユニフォームを着用した女性で埋め尽くされている。
◆歴代『YOKOHAMA GIRLS ☆ FESTIVAL』
◎2015年
コンセプトは「勝利の女神よ集まれ!女性ファンに贈る素敵な2日間」。
ユニフォームは白地にストライプ。胸にピンクのYOKOHAMAロゴ。横浜ビューティブルーを肩と首、ボタンラインにあしらったデザインにシェイプを加え、女性らしいラインを作った。
◎2016年
コンセプトは「野球だけじゃ、満足できない!そんな“欲張りガール”の願いを叶える3日間!」
ユニフォームは「横浜のマリンガール」。横浜ブルーのボディに5本の白のボーダーラインを胸下部にあしらい、胸にはピンクのYOKOHAMAロゴをデザインした。
◎2017年
コンセプトは「ハマスタで、きゅん♡女の子がボールパークを楽しむための3日間!」。
ユニフォームは横浜ブルーボディに、ペイズリー柄を配置。胸にピンクのYOKOHAMAロゴをデザインした。フォルムはビッグシルエット。
こうしてデザインを振り返ってみると、昨年のペイズリー柄からトレンドを意識し始め、今年のドット柄につなげた。よりファッショナブルになり、横浜の街を意識した斬新なデザインとなっている。イベントでは毎年、ユニフォーム配布のほか、握手会、トークショー、占いブースやヘアメイクなど女性ファンが楽しめるイベントを企画している。
昨年はハートをモチーフにした応援ボードを用意。女性ファン達は個性あふれるカラフルなメッセージを選手に送っていた。いつもと一味違った華やかなスタジアムの雰囲気は男性ファンにも好評だ。
年々協賛企業も増え、盛り上がりを見せる『YOKOHAMA GIRLS ☆ FESTIVAL』。イベント力には定評のあるDeNAが、今年はどのような企画で女性ファンの心をキャッチするのか期待したい。
取材・文 / 萩原孝弘
写真提供 / (C)横浜DeNAベイスターズ