舞台挨拶には、高良、倉科、熊本県営業部長兼しあわせ部長・くまモン、熊本県東京事務所長・渡邉純一という、熊本愛あふれるメンバーが登壇した。
高良、倉科は共に熊本県で青春時代を過ごした同い年。高校生でデビューをしたという共通点から、その存在は意識していたという。時を経て、30歳というタイミングで夫婦を演じることになり、初共演ながら縁を感じたという。
高良は、「熊本からいただく仕事は、断らずにやりたいと思っています。熊本の地震を扱うのなら、自分がやるべきだと思っていたので、(ドラマのオファーをもらって)嬉しかったです。使命感というとかっこよすぎますが(笑)」と、本作に対する熱い想いを語った。
倉科は、熊本地震発生当時からこれまで負い目があったという。「震災があって、高良君とかが被災地を回られていて、その活動をテレビで見て「連れて行ってほしい」と思っていました。でもそれもかなわず、何もできないことに負い目を感じていたんです。私にできることがあればな、と思っていたときだったので、ご協力できて嬉しく思いました。」
キャスト、スタッフ、エキストラ、熊本を愛する者が一つの作品に集結したという出会いも、この震災がもたらしたもの。劇中の中原の印象的なセリフにもあるが、震災は多くのものを奪っていったけれども、多くの出会いも生んだ。忘れるのではなく、風化させないように消化して前に進んでいく。倉科は「苦しいこと、辛いことが8割9割だけど、消化して、糧にして、“ともに”前に歩んでいきたい」と、高良は「震災ということがあったからこそ命を考えられる。今を大切にしてほしい」と、目を潤ませながらメッセージを伝えた。
本作は、東京・渋谷「ユーロライブ」で3月16日までの3日間限定で無料上映会を開催中。3月24日(土)17:00にBS-TBS、4月1日から4月30日まで東京ケーブルネットワークでオンエアされるほか、3月30日からは『ともにすすむ』公式サイトやYouTube公式チャンネルでの公開も決定した。