ベイスターズがファンに向けて1年間のサポートに感謝する「ファンフェスティバル 2018」を8000人強のファンを集め盛大に行なった。
ファンフェスティバルでは、普段見られない選手の一面を垣間見ることや、直接触れ合える機会があり、ファンには堪らないイベント。また、様々なブースも登場し、おいしい屋台やお馴染みの企業ブースも人気を博している。
中でも異色を放つのが「プロレスリングFREEDOMS」のブースだ。選手兼代表取締役の佐々木貴が大のベイスターズファンであることがきっかけで、今年が6年目の出店。すっかりお馴染みとなっている。今年はパンフレット、タオル、レトルトカレーなどが詰め合わされたファンフェスティバル用のグッズセットを200組用意したが完売の盛況ぶり。ベイスターズの選手と写真撮影ができることもあり、ブースには約240人が訪れた。
人気の秘訣は「ベイスターズファン代表プロレスラーとして球場に応援に行っている。年に何回かはプロレスファンと一緒に観戦するイベントも行っているので、ベイスターズを応援している団体としての知名度が上がってきたのではないか」と佐々木代表は分析。野球に馴染みのないプロレスファンを野球場にいざなう架け橋にもなっているようだ。逆にプロレスを見ない野球ファンが、ファンフェスティバルの機会にブースを訪れ、普段会えないプロレスラーと直に触れあって興味を持ち、「野球がオフだからプロレス行ってみようかな」とチケットを購入してくれるケースも多々あったという。特に来年1月15日に開催される東京ドームの興行は、普段野球で行き慣れているファンに反響が大きかったという。
「自分がプロレス団体を率いるようになっても、年下の選手でも、プロ野球選手は憧れです」と話す佐々木代表。逆にプロレス好きのベイスターズの選手がわざわざブースまで挨拶に来てくれることもあったようで、「恐縮です」と照れ笑いを浮かべる。こんな野球へのリスペクトが異業種交流を成功させる鍵なのかもしれない。
プロレスのタッグマッチは単なる1+1=2ではなく、名タッグチームは3にも4にも、またそれ以上にもなると言われている。ベイスターズとFREEDOMSにも、今後とも”名タッグパートナー”としての活動に期待度は高まる。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘