祭神には玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祭っている。なお、古事記には海神、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)が夫、日子火火出見命(ひこほほでみのみこと)の故郷で鵜茅葺不合命(うがやふきあえずのみこと)を出産し、その養育を妹の玉依姫命に託して海に帰られたという記載があり、以来、玉依姫命は乳母神様として祭られてきたという。
パワースポットとしての効能は、開運、縁結び、出産に効能があると言われている。古くは源頼朝の妻である北条政子が安産の祈願をしたと伝えられている。
訪問したのは日曜日の午前中だった。神社は全体が今まで訪問した神社にない雰囲気に満たされていた。何か優しい女性の懐に抱かれる幼子のような気持ちになると言うのが当てはまるような、とにかく母親の優しい愛を感じるような雰囲気を醸し出している神社であった。
小さな規模の神社であるが、訪問時には何台もの自動車が駐車場に停められており、人の姿も多数拝見された。
なお、貞享4(1687)年に造営された社殿は現在、補修の為に拝見することができなかった。ちなみに社殿は千葉県指定有形文化財に指定されている。
また、ご神水が3つの蛇口により無償で提供されているので、それを容器で持ち帰る人の姿もあるようである。境内には樹齢300年のイヌマキが群生し、大きな鳥居が二つあるのが珍しく思われたが、パワースポットとしても素晴らしい磁場を出している場所である。訪問して神の優しい愛に触れてみるのも良いかもしれない。お勧めの神社である。
(藤原真・山口敏太郎事務所)