映画『夢売るふたり』は、松と阿部が演じる小料理屋を営んでいた夫婦が火事ですべてを失ってしまう物語。夢をあきらめきれない2人は、再出発のため、妻の計画で、夫が女をだます結婚詐欺を始める。9月8日から全国公開。
この日は、約1300年の歴史を持つ神田明神で、全員が役柄に合った色とイメージの浴衣を身に着けて登場。悪縁を断ち切り、良縁を成就させるための祈祷を執り行った。
会見では、阿部が浴衣美女に囲まれる形となり、「すごいですね、この状況」と共演の女優たちを見回した。あげく、写真を撮影していたカメラマンに、「この写真、ほしいんですけど」と声を掛けて笑いを誘った。そんな阿部を見て、木村は「すてきです。結婚詐欺にあってもいいかな」とうっとり。西川監督からは、「色っぽい。(阿部定事件を扱う)『愛のコリーダ』とか、できると思います」とも。
質疑応答では、映画とイベントの内容にちなみ、良縁やうそについての質問が飛び交った。人生で良縁だったと思う人は? の質問では、田中が「私も松さんみたいに『夫』って言ってみたいです」とさみしそう。しかし、気を取り直して、良縁として『夢売るふたり』にも出演している「鶴瓶師匠」の名前をあげた。偶然、近所で見かけてお茶を飲んだりすることがあるという。
また、これまでに、夫や恋人などからつかれた「最大のうそは何?」という意地悪な(?)質問では、女性陣が考え込む中、阿部が「いい質問ですね!」と大はしゃぎ。回答一番手の鈴木が「『君のこと、大っ嫌い』と言われたくらいかな」と口にし、田中と松は「具体的には思い出せないです」「考えてたんですけど、思い出せない」と、必死に考えたあげく、困った顔。しかし、最後にマイクを持った木村が、「すごく好き過ぎて、つき合った人へ、『興味ないから、別れよう』って言ったことがありまして」と、涼しげな顔で語り始め、“自分がついた最大のうそ”という切り返しで、トークを盛り上げた。(中村道彦)