CMのオファーに「ものすごく嬉しくて、最初聞いたときは『わぁっ』て叫んでいました」とのん。「ものすごく緊張しました。最初、こういうCMになるっていう企画をいただいた時は驚いたんです。ここまでシンプルで、かっこいいCMにわたしがって。頑張らなけりゃって」と笑顔でコメント。
「監督とお会いした時に江國香織さんの『デューク』という短編小説を渡してもらってデュークや登場する女性の気持ちになってやってもらえないかって言われました」と撮影前を振り返り、「(CM曲の)キリンジさんの楽曲『エイリアンズ』を聞きながら小説を読んでイメージを膨らませていきました。(身振りなどなく)大きく動かずに表情だけで演じるということだったのでそれに向けて集中して(役づくりを)やりました」としみじみ。
「撮影はすごく緊張しました。静かな中、自分の中でイメージするものを淡々と表現し続けるという内容。集中してやれたと思います」と述べ、「すごく珍しい、究極にシンプルなCM。そこが(作品として)勝負している感じがあってチャレンジングでかっこいい。何も装飾していないそのままの自分を見ていただきたい」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)