2004年の『ゴジラ FINAL WARS』から10年ぶり。しかもハリウッドが制作する大迫力の新作『ゴジラ』ムービーに胸をときめかしている方も多いことだろう。
今回、ご紹介するのはハリウッド版よりひと足お先に日本へ上陸してしまった「ゴジラ」の写真である。
右の写真をご覧いただきたい。この写真は2014年6月13日に船橋市内の某所で撮影された空の写真である。
ご覧のように黒色の巨大な雲が浮かんでいるのがおわかりいただけるだろう。獲物を狙うかのごとく開いた口、らんらんと光る目玉…もはや説明はいらないだろう。この雲はかの大怪獣『ゴジラ』にそっくりな巨大雲なのである。
この写真が撮影された経緯をご説明しよう。この写真を撮影したのは山口敏太郎事務所の某スタッフ氏である。彼は勤務を終え夜道を歩いていた。ふと空を見上げると何やら雲が大きく動き出した。
雲は月を覆いみるみる形を変えていき不気味な姿へ変化していった。特撮映画のファンでもあったスタッフ氏はその雲を見た瞬間「ゴジラだ!」と認識。すぐさまiphoneのシャッターを切ったという。シャッターを切った瞬間、雲はまたも姿を変えていきバラバラになって空へと散っていったという。
スタッフ氏によると雲が完全に「ゴジラ型」になったのはおよそ10秒ほど。思わず何回かシャッターを切ったが、明確に捉えたのはこの1枚だけだったという。
本年は新作のゴジラが公開される年、しかも今年はゴジラ生誕60周年という節目の年である。そんな年に「ゴジラ型」の雲が捉えられたのはとても不思議な現象である。
ちなみにこのような「ゴジラ雲」はときどき目撃されており、インターネットでもかなりの数が投稿されている。しかしここまで顔のドアップで、しかもひと目でゴジラだとわかる雲はかなり珍しい現象とされる。
なお、この写真のように龍の形をした雲のことをオカルトの世界では一般的に「龍雲」と呼んでいる。
龍雲は俗に何か不思議なことが起こる前兆とされており、良いことや悪いことを含めて天変地異やUFOの襲来、異常気象などを予言しているという話がある。
果たして今回の船橋市に現れた「ゴジラ雲」は新作ゴジラの祝福のために日本へ現れたのか、それとも日本に起こる何かの警告だったのだろうか…。時代が変わっても「ゴジラ」は我々に疑問を投げかける不思議な存在なのである。
穂積昭雪(山口敏太郎事務所)