現在アメリカに旅行中という花田氏。「サンタモニカから」というタイトルでブログを更新し、「大好きだ」というレストランで食べた食事の様子を公開する。そして、文末に「コメントも沢山頂きましたが、貴乃花親方が倒れた後回復されたようで安心しました。ありがとうございました」と短くコメント。絶縁中ながら、弟の容態を慮るような素振りを見せた。
そのような姿勢に一部のネットユーザーからは「ついに雪解けか?」「やっぱりお兄ちゃんなんだね」と評価する声も。一方で、「コメントされるのが面倒だから言及しただけ」「本当にそう思っているのかわからない」と疑いの声をあげるネットユーザーもいた。
共に角界入りし、兄弟で横綱に上り詰めた類まれなる才能を持つ2人だが、現在は源頼朝・義経と並び称されるほどの「不仲兄弟」として知られる。その要因については様々な憶測が流れているが、表面化したのは1998年の貴乃花洗脳騒動。若乃花が「整体師に洗脳されている」などと話し、不仲が明らかになったのだ。
さらに、2005年に父の故二子山親方が亡くなると、喪主の座や遺骨の管理を巡り対立した模様で、不仲は決定的に。のちに花田氏が「仲直りはない、もうお会いしない」と発言したほか、ゲッターズ飯田から「お互いに謝れば許すと思っている」と諭された際には、「なんで俺が謝らなければならないんだ」と激昂するシーンもあった。
一方、貴乃花親方は不仲を認めているが、花田氏についての言及はほとんどなく、「相撲道」を歩んでいる様子。タレントとなり自由奔放に生きる花田氏と相撲界で後進の指導に力を入れる貴乃花親方との違いは、決定的なものがある。
口撃を続けている印象の花田氏だが、昨年、貴乃花親方が日馬富士の貴ノ岩暴行事件で批判に晒され際には、巡業部長だった貴乃花親方に白鵬が文句を言ったなどとされることについては白鵬を猛批判し、事情聴取を拒否していた貴乃花親方についても理解を示すなど、「兄らしい」一面も見せている。今回の「ありがとうございました」という文章は、やはり弟のことを心配しているようにも思える。
2人がお互いについてどう思っているのかは不明だが、少なくとも角界に入るまでは生活と苦楽を共にした兄弟であることは間違いない。いつか和解する姿を見たいものだ。