ラグビー関連では、W杯で初のベスト8入りした日本代表の強い絆を表した「ONE TEAM」のほか、「ジャッカル」「にわかファン」「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」「笑わない男」の5語がエントリーした。
芸能界では、これまで07年の小島よしおが「そんなの関係ねぇ」、12年のスギちゃんが「ワイルドだろぉ」、15年のとにかく明るい安村が「安心して下さい、はいてますよ」で大賞を獲得、もしくはトップ10入りしていた。
しかし、今年ノミネートされた芸能関連のワードは4語のみ。今年4月から異例の2クール放送となり最終回に向けて盛り上がった日本テレビ系ドラマ「あなたの番です」の略称である「あな番(あなたの番です)」、未完のコミックを映画化し大ヒットした「翔んで埼玉」、米津玄師の作詞・作曲、プロデュースによる小中学生の音楽ユニット「Foorin」(フーリン)の楽曲「パプリカ」、そして吉本興業を震撼させた「闇営業」。いずれも、大賞を受賞するにはややインパクトに欠ける。
「今年ブレイクしたお笑い芸人といえば、大友康平や吉幾三のものまねでおなじみのりんごちゃん。9月に登場したイベントでは、ものまねを始める前の掛け声『スターティン!』で流行語大賞を狙うと宣言していたが、評価はそこまで高くなかったようだ」(芸能記者)
では、なぜそこまでブレイクする芸人がいなかったのだろうか?
「どこの事務所も上から中堅の芸人たちの“既得権益”を死守するのに必死。それでも食えないと闇営業に走るという悪循環で、なかなか新しい芸人がブレイクできる環境ではなかった」(テレビ局関係者)
来年こそは新星の誕生を期待したい。