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春クールドラマに主演のお笑い芸人たち

 今期のドラマが、いよいよ佳境にさしかかっている。この3カ月間、お笑い芸人も役者として、その手腕を発揮していた。最近では、ハリセンボン・近藤春菜が、NHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』で見せた演技力が高く評価されたが、そのほかにもイイ味を出していた芸人はいる。その一部を紹介すると。

 『花子とアン』には、すでに主演映画が2本もあるカンニング竹山も、田畑の地主役で出演中。そして、その竹山に次ぐほどの勢いを、ここ数カ月で感じさせているマキタスポーツも出ていた。

 今期は、“掛け持ち出演”をする一流俳優が目立ったのが大きな特色だが、マキタもWヘッダー組。“第二の半沢直樹”として注目されていたTBS系『ルーズヴェルト・ゲーム』にも出演中。さらに、単発ではあるものの、テレビ東京系『リバースエッジ 大川端探偵社』でも、オタクというはまり役に扮して見せた。

 この『ルーズヴェルト・ゲーム』は“芸人の巣窟”だ。マキタに加え、青島製作所の野球部部員には、本格派漫才コンビ・三拍子の久保孝真。彼は、NHK大河ドラマ『龍馬伝』にも出演していた。青島製作所の営業部長には、アンジャッシュ・児嶋一哉。こちらは、毎回しっかり台詞を与えられている、キーマンのひとりだ。

 反して、台詞がなかったり、単発出演だったりするものの、いいクッションになっていたのは、松竹芸能の芸人勢。森脇健児やTKO・木本武宏、ますだおかだ・増田英彦などが、これまでに出演。“日本一チケットが取れない落語家”として名を馳せた立川談春は、ライバル会社のドス黒社長を好演している。

 “ルーズヴェルト”が松竹系なら、フジテレビ系『ブラック・プレジデント』はワタナベエンターテインメント系。大学院生役にハライチ・澤部佑、主人公・沢村一樹の妹役に青木さやかが扮している。

 7月期ドラマもすでに、木村祐一、板尾創路、キングオブコメディ・今野浩喜などのドラマ出演が決定。“芸人枠”は夏も、健在だ。(伊藤由華)

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