さて、札幌記念。ポイントは何といっても馬インフルエンザで延期された影響がどうかという点。熱発した馬の回復具合や、2週前にピークに仕上がった馬がどこまで状態を維持できているかなど、取捨が難しい。
こういうときは高齢馬が面白い。荒波にもまれ、少々のことでは動じないキャリアが頼もしい。代表格が9歳のアサカデフィート。2月の小倉大賞典を制すなど、衰えはない。「重かったら追うつもりだったが、いい感じだったからね。中止で延びて良かった。あのときより状態はいいですよ」と池添騎手はやる気満々。
もう一頭は8歳のファストタテヤマ。12番人気で2着した一昨年が忘れられない。「去年は6着だったが、上がり(3F)は33秒8の脚を使っている。要は展開ひとつ。人気のないときに走る馬だしね」と安井厩務員は腕を撫していた。