ノアの策士がタイトル奪還に向け、ようやく本格始動した。
秋山は新日プロ1・4東京ドーム大会で、中西学とのGHC次期挑戦者決定戦に完勝。今シリーズからは外敵王者・健介との前哨戦に臨んでいる。
今の秋山が目標に掲げるのは、当然ベルト奪還だ。「今は新日本どうこうじゃない。(対抗戦は)勝ち逃げしておこうかな。向こうが何か言ってくれば対応するけどね」と健介戦一本に照準を絞る。
タイトルマッチは正式決定はしていないものの、3・1ノア東京・日本武道館大会が候補に挙がっており、約2カ月の期間がある。その間、前哨戦で健介との対戦することになるが、「タイトルマッチまで(健介との対戦は)2回くらいがいい。ずっと当たっていると、新しいものをやってみたり、前哨戦から出さないといけなくなる。なるべく新鮮な気持ちで臨みたい」と前哨戦では相手を観察し、状態を見極めるという。
秋山は至宝奪還に向け、ある計画を立てている。最大のライバルでもある小橋への弟子入りだ。「小橋塾にでも入ろうかな。あの人ならガンガンやってくれそう。南の島でも連れて行ってくれればいいけどね(笑)」とシリーズの合間に、小橋と合同練習を敢行しようと考えている。
小橋といえば、2005年7月のノア東京ドーム大会で、健介とのシングルマッチで壮絶なチョップ合戦の末、勝利しており、健介攻略法は熟知している。現在、小橋は欠場中の身だが「(小橋は)餅つきもやったんだから、試合もできるだろう」と冗談めかしてスパーリングまで要求した。
健介戦に必勝を期す秋山の突然の提案に小橋はどう応えるのか。合同練習が実現すれば、至宝奪還への大きな武器となることは間違いないが、果たして。