今回の動画で佐藤氏は1日時点でセ・リーグ5位(11勝14敗)に沈む巨人を見ていて気になっている点や、「23試合・.186・3本・6打点」と不振が続く坂本勇人への見解などを話した。その中で佐藤氏は、浅野は一軍で積極的に起用するべきと主張した。
2022年ドラフトで2球団競合の末巨人入りした浅野は、高校通算68本塁打を誇るスラッガー候補。迎えた今季はここまで一軍未出場の一方、二軍では「22試合(全24試合中)・.200・1本・7打点」とほぼ全試合に出場中。現時点では育成に重きを置いた起用法となっている。
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佐藤氏は低迷中の巨人一軍について話す中で、「オコエ(瑠偉/25歳)選手って結構見てたらワクワクしないですか? 可能性感じるじゃないですか。あと最近は秋広(優人/20歳)選手が上がってきて。そういう選手をどんどん使おう。試合に出さないと」と、閉塞感を打破するために若手を積極起用した方がいいのではと指摘。その流れで「あと浅野選手も出しちゃおう」と浅野も一軍に抜擢すべきではと提案した。
続けて、「二軍だと1割台なのかな? 関係ないから。ステージが人を押し上げるから」、「浅野は二軍じゃ打たないです逆に。一軍に来たら打つタイプだと思う」と主張した。
その理由として佐藤氏は、現役・西武時代の2009~2011年にかけ共にプレーした浅村栄斗(現楽天)を例に、「浅村二軍じゃ打たないのに一軍来ると打ちますから」、「浅野選手もそっちタイプだと思う」と持論を展開。同期間の浅村は一軍成績が「167試合・.267・11本・54打点」、二軍成績が「167試合・.248・9本・59打点」と一軍の方が数字は良かったが、浅野も一軍で使えば同様の傾向になるのではと推測した。
「一般的に一軍は二軍に比べ対戦選手のレベル、他球団によるデータ分析の速度、観衆の視線で生じる重圧といった要素に差があるため、二軍で今ひとつの選手が通用する可能性は高くはありません。ただ、大舞台の方がやる気・闘志が出やすいということなのか、佐藤氏が動画内で挙げた浅村のように一軍成績の方がいいという選手もまれにいます。浅野は超高校級スラッガーとして注目を浴びながら臨んだ2022年夏の甲子園で『.700・3本・6打点』とすさまじい数字をたたき出した他、同大会後に参加したU-18W杯でも本塁打を1本放つなど大舞台では強さを発揮していますが、佐藤氏はこれらを元に浅野は重圧・注目度が高い一軍で使った方が結果を残せるタイプとみているのでは」(野球ライター)
佐藤氏の発言を受け、ネット上には「さすがに気が早すぎる、理由もよく分からんし」などと否定的な意見が上がったが、中には「外野埋まってないし検討の価値はあるのでは」、「微妙な中堅使うくらいなら浅野の方がマシかもしれん」、「秋広みたいになれば儲けものだしなあ」といった同調の声も見られた。
今季の巨人一軍はオコエ、丸佳浩、ブリンソンの3名が主に外野レギュラーとして使われているが、オコエが「.256・2本・6打点」とまずまずの数字を残す一方、丸は「.180・1本・4打点」、ブリンソンも「.236・2本・10打点」と今ひとつ。この状況もあり4月18日に一軍招集された秋広は「.421・1本・4打点」と絶好調だが、浅野も思い切って使えば結果を残すのではと期待するファンも少なくないようだ。
1日時点では浅野の一軍昇格について特に報道などは出ていないが、原辰徳監督ら首脳陣が今後、一軍に抜擢することは果たしてあるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
田中大貴アナの公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/c/TDAthleteChannel