前回のラリオスとのタイトル戦では、4回にダウンを奪いながら判定1-2で惜敗。プロ初黒星を喫した。だが、リベンジのチャンスがめぐってきた。再戦が決定した粟生は「次はないと思って臨む。オバマ大統領じゃないけど、チャンピオンもチェンジだ」とベルト奪取を誓った。帝拳プロモーションの浜田剛史代表も「挑戦は最後ということで、次からは防衛戦を」とゲキを飛ばした。
負ければタイトル戦の“封印”を示唆した粟生陣営だが、自信の表れ。8日から同バンタム級王者・長谷川穂積、同門のWBA世界スーパーフェザー級王者ホルヘ・リナレスとハワイで合宿を敢行。10日間で200キロ以上走りこみ、下半身、体力強化を図った。
今後は、試合までの2カ月間、メキシコから“仮想ラリオス”を4、5人招へい。普段より約30R多い、150Rのスパーリングを予定している。
後楽園ホールでは過去16戦無敗の粟生。リベンジ戦に死角は見当たらない。
○長谷川はV8戦
同バンタム級王者・長谷川も同日、V8戦(3月12日、神戸ワールド記念ホール)を行うことを発表した。
同級1位のブシ・マリンガと指名試合を行う。「マリンガが出てくればKOのチャンスはある」とKO勝利を予告した。
また、試合当日は日本テレビ系列で19時から同局初の二元中継を行うことも決定した。東京、神戸を映像で結ぶ予定で、日本テレビ関係者は「(試合後)掛け合いができるようになれば」と日本人2選手の勝利に期待を寄せた。