マリエというと、フランスの自動車用オイル輸入代理店の元社長として『石油王』と呼ばれた父と、元CAで経営者の母の三女として生まれた。いわゆる、“セレブ”である。
2005年3月、人気雑誌『ViVi』(集英社)の専属モデルを務めると人気モデルの座を射止めた。以降マリエはバラエティ番組に引っ張りだこ。当時は、セレブなモデルを略して“セレドル”と称されていた。
だが、キャラといえども、高飛車で傲慢なマリエの発言は度が過ぎていた。“裸の王様”状態で、今となっては完全に“黒歴史”といえる姿だった。
2007年11月、新商品発表会に登場したマリエはライバルがいるか聞かれると、「あんまりセレブキャラの人っていないんで。パリス(・ヒルトン)くらいかな」と豪語。08年5月のPRイベントでは、自身の恋愛について「(オトコが)いっぱいいて分かんない。選ぶのに苦労してます」と言い放った。マリエの“ビッグマウス”はやむことがなく、常にお騒がせの存在となっていた。
しかし、全盛期に9本のレギュラー番組を抱えていた天下のマリエが奈落の底に突き落とされた。発端は、父親の会社が倒産したことだという。
「昔のマリエは、女王様気取りで素行も悪く、常にモデル仲間の“腰元”が常駐していたそうです。また、権力を振りかざし、粗相があったスタッフを業界から干しまくり、失言も日常茶飯事でした。東日本大震災後、『芸能人ならば寄付すべき』という世間の風潮に対し、『くだらね、世の中チャリティ産業かょ!?』『こっちはいろんなところから募金です金くださいってれんらくがたえなくってこまってんだよ!』と自身のツイッターで暴言を吐き大炎上。後にブログで謝罪したものの、逃げるように米・ニューヨークへ留学しましたが、2015年には資金源だった両親が離婚し、マリエは借金の片棒を担ぐはめに。派手な暮らしから一変、これまでの地位を失ったマリエを周囲は哀れんでいるとの噂です」(芸能関係者)
雲隠れの留学からおよそ3年がたった2018年4月放送の『有吉ジャポン』(TBS系)にマリエが出演。セレブから転落した現状をカミングアウトし、ネット上は騒然となった。
番組でマリエは、移動手段は地下鉄・大江戸線が主だと明かし、「大江戸線はニューヨークのサブウェイ感もあって」とこの期に及んでセレブな発言をした。すると、番組MCの有吉弘行から「生意気言うな」と茶々を入れられた。
さらに、昔はクラブのVIPルームでバカ騒ぎしていたが、東京・中野坂上の居酒屋が行きつけと明かすと、「(ダチョウ倶楽部)上島さんと一緒じゃねーか!」と有吉から小馬鹿にされまくったのだ。
それから1年がたち、冒頭の番組に出演したマリエは、前出番組での有吉のイジリを受けてか、「金目のものは全部売り払いました」「移動は電車」などとまたしても哀れな姿をアピール。かつて、移動は自家用ジェットと自慢していたマリエだが、前向きな庶民に染まったのか、立ち直りの早さを見せた。
だが、ネット上では「32歳とは思えないほどの劣化具合!」「苦労がにじみ出て悲惨すぎる」「芸能人のオーラが微塵もない」「痛い仕打ちだなぁ」といった痛烈な声が寄せられた。
かつての“セレドル”は、財産もかつての面影もなくなった。現在はデザイナーとして活動しているが、やりたい放題だったマリエだけに業界のみならず世間の目も冷ややかである。芸能界で生き残るならば“転落”をネタにしたキャラを前面に押し出し、心機一転、はい上がるしかないだろう。