注目は、新曲の内容そのものより、AKB48のシングル「Everyday、カチューシャ」が20年以上も続くB'zのオリコンウイークリーランキング初登場連続1位の記録を破るかどうかの一点である。
B'zのシングルがリリースされた後の6月1日付のオリコンデイリーチャートでは、AKB48の2位を上回った。
かねてから指摘されているように、AKB48のシングルは発売第2週目以降、じりじりと枚数がダウンしている。5月25日に発売されてミリオン達成後の数日間は一日当たり5万枚前後の売上枚数を維持していた。6月に入り、2万枚以下へと推移している。
AKB48の大多数のファンは発売第1週目に投票権付きのCDを購入するが、中には投票権だけを抜いて大量にゴミ箱に廃棄しているファンがいるという噂がネット上を中心に広がった。従来の音楽ビジネスと一線を画すモデル自体がアンチを増やす結果となっている。
世界的に見ても、一部のトップアーティストを除きCDが売れていない傾向は、日本のCD市場の事情と共通している。新曲のCDはライブのチケットを売るためのプロモーションとしての位置付けがこれまで以上に強まっているが、それでもAKB48は異例のビジネスモデルだ。
よほどの反発材料がない限り、B'zの連続1位記録は今回も破られることがないという業界の予想通りになりそうだが、販売枚数の推移に注視する必要がある。
CMやドラマ等のタイアップをつけることがあっても、あくまでも実直に音楽で勝負するB'zのシングル曲の連続1位記録を阻止するために、今後もAKB48が挑戦を挑むのだろうか?